FACULTY OF HEALTH AND NUTRITION
DEPARTMENT OF DIETETICS
管理栄養士が活躍するフィールドは医療、保険、高齢者福祉、給食会社などとても多彩です。しかし、どのフィールドにおいても不可欠なのは、高度な専門知識とその知識に基づいた食事提供です。食事を摂っていただく対象者(健康な人のみならず傷病者も含みます)に必要な栄養素を考え、それらを過不足なく含む献立を立て、調理をする。これができて初めて実践力を身につけた管理栄養士と呼べるのではないかと考えます。また、どの分野で活躍するにしても管理栄養士が相対するのは、AIのような機械ではなく感情を持つ「ひと」です。そこで、他学部の学生と協動することによって他職種連携に必要な力をつけるとともに、人間性豊かな専門職として社会貢献できる管理栄養士の養成をめざしています。
管理栄養士に必要な学びを網羅したカリキュラムは、幅広い領域からのアプローチで学びを体系化しています。学生の声に耳を傾け、不得意分野の克服には全教員がきめ細かくサポート。社会に出てからも必要な「学ぶ習慣」を身につけ、高い専門性と実践力を磨いていきます。
2019年の統計によると、男性の平均寿命と健康寿命は81.4年と72.7年、女性のそれは87.5年と75.4年であり、これら2つの寿命の差、いわゆる不健康な期間は男性8.7年、女性12.1年となっています。この不健康期間をできるだけ短くすることが社会保障制度を持続可能なものとするために重要であるとされています。地域社会の高齢者が幸せな人生をおくれるよう、健康寿命の延伸に栄養面から支援する管理栄養士を養成します。
小児期は身体の発育が著しく、特に骨格や筋肉の発達にともなって体格が大きくなる時期です。
しかし近年、成人だけでなく、小児期においてもエネルギー消費量が減少傾向にあり、肥満防止などの配慮が必要になっています。また食物アレルギーの増加に加え、食の簡素化は子どもでありながら生活習慣病の増加をもたらしています。将来を担う子どもたちの健全な成長に、食事の面から貢献できる管理栄養士を養成します。
アスリートは競技成績を上げようと必死にトレーニングをしますが、トレーニングに耐える身体は摂取する栄養素によってつくられることを意識していないように感じられます。もし食事の大切さを理解していれば、トレーニング終了後の食事摂取タイミングやサプリメントのみではバランスよく栄養を補うことは不可能であることに気づくはずです。どのような栄養素を、いつ、どれだけ摂るか、アスリートを栄養面からサポートする管理栄養士を養成します。
看護師という夢に向かって学びと経験を重ねる日々をご紹介します。
家田 晴奈さん
管理栄養学科 2024年3月卒業
岐阜県 岐阜東高等学校出身
【 SENIOR'S VOICE 01 】
人のためになる仕事がしたいと考え、就職活動をしていた私にとって、エームサービスが掲げる「ホスピタリティを提供する」という言葉が心に響きました。面接本番で慌てずに思いを伝えられたのは、学生支援センターで面接の基本ポイントや聞かれそうなことを事前に練習することができたから。学部やゼミの先生に「落ち着いて。あなたならできるよ」と背中を押していただいたことも印象に残っています。生きていくうえで、食は必要不可欠です。実習で学びを深める日々の積み重ねは、必ず実を結ぶので、先生や仲間と共に悩んだり笑ったりしながら、充実した学生生活を過ごしてください。
柳生 彩月さん
管理栄養学科 2024年3月卒業
岐阜県立 岐阜農林高等学校出身
【 SENIOR'S VOICE 02 】
勤務先は、愛知県に本社を構え、病院、福祉施設、オフィスや工場、学校などで給食事業を展開する日本ゼネラルフードです。進路の決め手になったのは、大学の大量調理実習。朝からたくさんの野菜を切って調理し、盛り付けるのは大変でしたが、多くの方に喜ばれ、とてもやりがいを感じました。就職活動では、学生支援センターで履歴書を添削いただいたり、面接の練習をしたり。本番前日は、とても緊張していましたが、「いつも通りの笑顔でいけば大丈夫」という言葉のおかげで緊張がほぐれました。修文は親身な先生が多く、勉強が苦手でも、国家試験のサポートを個別で受けられるので安心です。